オリジナルの物語設定
エイリアン村へようこそ
読み始める →原題: 欢迎来到外星人村
# エイリアン村へようこそ ## 挿絵 > https://www.bilinovel.com/novel/1254/123325.html   =高校女生・職業高校の女子生徒だけだが、ここでは男性の名前を指しているはず】
重い音とともに、骨が裂ける。掌に火が走った。ライターを握り込んだように、肉の内側が焼ける。それでも壁には、凹みひとつつかなかった。この地下牢は、恐ろしく頑丈だ。彼は五人の仲間とともに、ここに閉じ込められて五日目になる。逃げ出すためにあらゆる手段を尽くしたが、進展は何もなかった。
牢房は縦横およそ五メートル。壁も天井も床も、すべて分厚いコンクリートで打たれている。出入口の前には、太さ三センチほどの鉄棒が、縦横十センチ間隔で交差して据えられている。地下のため湿気は重く、黴の臭いがする。天井からは、時おり水滴が落ちた。
七人全員が揃っていた初日でさえ、このひどく狭い牢房の中で、今ほど絶望はしていなかった。いま残っているのは、彼と、娘のウルシだけだ。【原文:ウルシ。漢字では「漆」と書ける】
「あいつ等」は、毎日、丑の二刻に来る。しかも四人一組だ。二人が格子の外で猟銃を構え、残る二人がスタンロッドを持って牢房へ入る。それから仲間たちに電気を流し、引きずり出していく。抵抗しそうな素振りを誰かが見せた途端、外の二人が……
## あとがき
四之村は、かつて父から聞いた話を原型にしている。僕の生まれた故郷、石川県加賀市の山中には、平家の落人の伝説が残っている。昭和の初め、いちばん奥の村を流れる川に、上流から箸のようなものが流れてきたという。その最奥の村の、さらに奥に、誰にも見つかっていない村があった。探検隊を組み、川を遡った彼らは、朽ち果てた家屋を見つけた。しかし、住人の姿はどこにもなかった……。
この話を、僕は長いあいだ忘れていた。
思い出させたのは、『八つ墓村』の上映だった。【八つ墓村:横溝正史の『金田一耕助』シリーズの一作】
僕は映画が大好きだが、偏見を持っていて、日本映画はほとんど観ない。中学のとき、両親と『砂の器』を観に行き、冒頭三十分で見切るかどうかを決められる、という経験をしたからだ。両親は口を揃えて「これは日本でいちばん面白い映画だ」と言い、僕はかなり期待していた。ところが、いくら待っても銃撃戦は始まらない。ひたすら退屈な捜査が続くだけだった……。
それ以来、日本映画は完全に見限っていたのだが、たまに読む漫画に「これは報いだ」というような場面が出てくる。それでつい『八つ墓村』を試してみたら、かなり面白かった。……
ほかのドラマ
この物語と同じジャンルの作品はありません。下にあるのはサイト上のほかのドラマで、本物語の映像化ではありません。